7月に入ったとたん、京都の梅雨も明け、真夏のような毎日が続いております。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
今日のアレンジは、お水なしでも置いておけるように、というご依頼。
ドライフラワーなどを使ってお作りしました。
ドライフラワーを使用すると、どうしても秋とか冬の雰囲気になりがち。
なんとか夏らしく仕上げるために、今回は姫リンゴとノイバラで黄緑色をプラス。
こう暑いと、緑のリンゴもすぐに紅く熟してしまいそうで心配ですが。。。
お客様にもとても満足して頂けたので良かった!
不思議な形をした茶色いキノコのようなもの。
それは、以前このブログの『熱意の種』で紹介したバンクシャーの実。
山火事の火の刺激で種子を弾かせるという植物です。
小さな黄緑色の粒が『ノイバラ』。漢字で書くと『野茨』。バラ科の低木。
山などに自生する野バラの実。
こちらも熟すと実は赤色に。
この『ノイバラ』、万葉集にも登場しており、
その時代は『ウマラ』と呼ばれていたそうです。
その『マラ』が、現代の『バラ』の名前の由来。
写真下の方に見えるのが『姫リンゴ』。
『姫リンゴ』を含むリンゴもじつはバラ科の植物。
他にもバラ科の植物には、身近な花がたくさんあります。
サクラとか、イチゴとか。
だからノイバラも姫リンゴも、サクラやイチゴも咲かせる花が似ています。
属が違うから違うように見えるけど、元を辿れば同じ科の種で親戚です。
『姫リンゴ』は盆栽用に栽培される品種。
以前、私も盆栽をやってみたくて、祖父に教えてもらっていました。
でも、教わり始めて間もなく、祖父は入院、その後他界しました。
盆栽名人だった祖父が、毎年盆栽の姫リンゴをたわわに実らせていたのを思い出します。
まだまだ教えてほしいことがたくさんあったけど。
祖父からもらった盆栽の本は今でも大事にしています。
祖父は盆栽、私は切り花。
属は違えど、辿れば同じ。
植物を愛でる心は、祖父から受け継いだのだと思います。
祖父が残した最高級の盆栽を。
初心者の私にはどうすることもできなかった悔しさを思い出して。
いつかまた、本気で盆栽をしようと思った時に、
あの本を開いてみようと思います。
今、自分がやるべきことを一生懸命やってから。
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