7月の誕生花で、ベトナムの国花、『ハス』。
早朝に咲き、昼には閉じる神秘的な夏の水生植物です。
仏教において『ハス』は、
泥の中から伸びてくるにもかかわらず、
清らかで美しく、気高く咲き誇る姿が智慧や慈悲の象徴とされ、
昔から聖性な花と称えられています。
今でも、お盆のお供えものの下にはハスの葉を敷きますよね。
写真は何年も前にバリ島で撮ったものですが、
一面ハスで覆われた池は、思わず手を合わせたくなる神々しさ。
花が開く瞬間の「ポンッ!」という音をいつか聴いてみたい。
ハスの花が咲き終わると、その後にできる実が『蓮台(レンダイ)』。
上段の写真の花の中心、黄色い部分が、『蓮台』になります。
インパクトのあるドライフラワーになるので、とても重宝します。
この蓮台の部分が蜂の巣に似ていることから、
『ハチス』と名付けられ、それが訛って『ハス』と呼ばれるようになったそうです。
ハスの葉には撥水性があり、
葉の表面に付いた水は丸まって葉の上を転がります。
だから、葉は濡れません。
その水滴が葉についた泥や小さな虫などの異物を絡めとります。
なので、葉は汚れません。
こういう現象を「ロータス効果」と呼び、
テクノロジーの分野などにも再現されているというから驚きです。
すごいぞ、ロータス!
数千年前の種子が発芽したり、
数百年振りに開花したり。
古来の仏教から現代のテクノロジーまで。
目まぐるしく移り変わる世の中で、
ずっと変わらず、凛としているハスの花。
時代に取り残されても、はぐれても。
無理について行っても仕方がないから。
自分のペースを見極める。
私にとって大事なことは、
泥から生じて泥に染まらず。
神聖なる花、ハスの花。
皆様、暑中お見舞い申し上げます。
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