2011年7月16日土曜日

檜扇の奥義。




京都の街は祇園祭一色です。
今日は宵山。
涼しげな祇園囃子の音色とはうらはらに、うだるような暑い1日。

写真の花は『ヒオウギ』。
葉が檜扇を広げた形に似ていることから、この名前が付きました。
『檜扇』と書かれたり、『日扇』と書かれたり。

花は一日花。
花が終わった後には『烏羽玉(うばだま)』と呼ばれる黒く光沢のある実が出来ます。

祇園祭の時期になると、京都ではこの『ヒオウギ』がたくさん飾られます。
なぜなら、『烏羽玉』は魔除けになるという昔からの言い伝えがあるから。

もともと祇園祭は邪気を払うためのお祭り。
神様が通る道を清めるために、鉾が巡行するのです。
毎年7月17日が鉾巡行の日。
その後に、神様が乗った御神輿が氏子の町内を練り歩きます。
鉾が動くと祇園祭も終わったように思われがちですが、
7月いっぱいまで祇園祭は続きます。

厄除け、魔除けの意味を込めて。
飾る花にもこだわりを見せるのが、いかにも京都人らしいと思います。

京都の伝統。
檜扇の奥義。

今回は生け花の立花を参考にさせてもらって、活けてみました。
やっぱり、京都ならではの伝統は守っていきたいものです。

鉾を見に出かけられたら、
町家に飾られている『ヒオウギ』も探してみてはいかがでしょう。
より一層、祇園祭の風情を感じられるはず。

ただ、今日の人出予想は40万人だそうです。。。
皆様、迷子と熱中症にはお気をつけて。







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