今の季節にとても似合う涼しげなアレンジ。
梅雨の晴れ間の日差しから守ってくれる日傘のよう?
それとも、夕立ちが通りすぎるのを雨宿りしながら待ってるみたい?
方舟に乗ったような花たちに、
ほぼ直角に曲がった枝を大胆にあしらって。
とても印象的なアレンジに仕上がりました。
青いアジサイと青いテッセン。
そして枝は深山南天(ミヤマナンテン)。
この深山南天。
最近は出回る量がめっきり減っています。
理由は獣害。
鹿の大好物なんだそうです。
その上、栽培するのに年月がかかるので、入荷量が少なくなっているとのこと。
何年後かには、入手困難になっているかも。。。
葉も枝振りもとてもかわいいので残念です。
そんな植物の地球最後の日に備えて、重要な種子を冷凍保管する施設が
ノルウェーのスバルバル諸島にあるのをご存知でしょうか。
昔想像した「近未来の世界」のような施設。
絶滅危惧植物だけでなく、人間が生きるために必要な小麦やお米などの種子が
気候変動や戦争、その他の天災、人災によって消滅してしまわないように。
ノルウェー軍も含め、全ての軍隊が侵入できない条約に保護された島にあるこの施設。
100以上の国々とロックフェラーなどの財団、
そしてビル・ゲイツ氏らの支援によって創られました。
なんだか、地球の未来を握ってるみたいで、初めて知ったときは少し怖かった。
植物のノアの方舟。
確かにこの施設は凄くて、重要なのは分かるけど。
保存された種子を使わなければいけないような状態にもし世界がなったら。
そんな世界に人類は存在できるのかしら。。。
なんて考えだすと、寝れません。
摘み取られた花を扱う仕事をする以上、なんらかのカタチで恩返しができれば。
生意気ながらに、そう思います。
とりあえず、今の私に出来るのは、与えられた花の魅力を存分に活かして活けること。
敬意と感謝を込めながら。
花にも、お客様にも、喜んでもらえるように。
常にその気持ちを忘れずに、お花をお届けしていきます。
これからもstudio2065をよろしくお願い致します。
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