幼い頃、よく遊んだ記憶がある『ホオズキ』。
オレンジ色の袋をめくって、スカートに見立て、
手足を作って、中にある実に顔を書きお人形さんにしたり。
実から種を取り除き、口の中で音を鳴らす、いわゆる「ホオズキ笛」を作ったり。
子どもが笛を鳴らすために頬を突くから『頬突き』=『ホオヅキ』、
という説もあるそうですが、定かではありません。
漢字で書くと『鬼灯』。
中国語で「小さな赤提灯」という意味。
日本の仏教では、『ホオズキ』を先祖の霊を導く提灯に見立てて、お盆の時期に飾ります。
ご先祖様が帰る場所まで迷わないための灯。
今回は塾を経営する友人からの依頼。
塾に通う子どもたちに少しでも興味を持ってもらえますように。
見ていて楽しく、花が枯れた後も『ホオズキ』で遊んでもらえたら、
と思ってお作りしました。
ちなみに写真左下、小さな実は『アロニア』。
熟した実をジャムなどにして食べます。
目にすごくいいんだって。
勉強で疲れた目を少しでも労ってね!という思いを込めて。
彼の塾では、子どもたちと真っ正面から向き合って、怒るときは厳しく怒ると聞きました。
入塾の際に親御さんに了承を得るそうです。
もちろん勉強もしっかり教えるけれど、
彼はそれ以外のもっと大事なことをきっちり伝えている。
すごく熱血に。
そう感じます。
妙に大人びて冷めた子どもや、
モンスターペアレントと呼ばれる大人がいる世の中で、
なかなかできることでは無いと思います。
しっかりした絆と、信頼関係が築かれている証。
生徒はそういう先生の言葉を大人になっても思い出すはず。
少なくとも私はそうです。
密に人と向き合う仕事なだけに、
大変なこともたくさんあるんだろうけれど。
いつも笑って乗り越えるタフな友人。
子どもたちや、その親御さん、そして他の先生方。
周りの人と彼との絆は、
これからもずっと消えることなく。
灯り続ける信頼の灯。
子どもたちが迷わないように。
その灯で照らし続けて欲しいと思う。
陰ながら応援しています。
0 件のコメント:
コメントを投稿