2011年5月11日水曜日

アマランサスの雨。




昨日から京都はずっと雨が降っています。

新緑光る5月の雨降りは嫌いじゃない私。
5月の雨上がりが好きだから。
なんだかさっぱりする気がするので。
そして一層新緑が光る気がするので。

降りしきる雨としずくのイメージを、
アマランサスとグリーンベルで。

巻き付いたり、ぶら下がったり、
流れるような線を作っているのがアマランサス。
黄緑色のモールみたい。
またの名を『ヒモゲイトウ』。
そして種子は『ヒユ』という穀物です。
インカ帝国の時代から食されていたといわれています。
このアレンジで使ったのは1本のアマランサス。
一つの茎に、たくさんの長い紐状の花が付いています。

グリーンベルは雨のしずくのような、小さな花。
緑色の風船みたいな形をしているのは花ではなく、ガク。
またの名を『フウリンカ』。
目立たないようでいて実は、アレンジの空間を効果的に形どっています。
そういう働きをする花を、専門用語でフィラフラワーと呼びます。
まぁそんな呼び方、使ったことないですけど・・・。

今回のアレンジもお客様のご自宅用。
緑色の花をメインに、アクセントに少しだけ紫。
インパクトのあるアレンジに仕上げました。

お届けにあがる道中で目にしたのは、
山あいに自生しているフジの木々。
霧雨にかすむその森は、幻想的で見とれてしまった。
今回のアレンジに少しリンクして、ちょっと嬉しかったです。

雨がもたらすのは自然の恵みと美しさ。
どうか、これからもずっとそうであってほしいと願います。
いつの日も、雨上がりには輝く若葉を。

雨の音を聞きながら、
雨上がりの森を思い浮かべる、
雨降りの水曜日。

皆様、良い1日を。






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