2011年5月28日土曜日

煙の如し。




ちょうど2ヶ月前、京都のとある場所で、
偶然、俳優の山本太郎さんをお見かけしました。
その時、私はびっくりして ありきたりなことしか言えなかったのですが。。。
今日、所属事務所を自分から辞められたことを知りました。
あの時、快く握手してくださり、明るく「ありがとう!」と言ってもらったことを
思い出すと、胸が痛みます。
自分の発言や行動を煙に巻くようなことばかりするどこかのお偉いさんたちなんかより、
よっぽどすごい人だと心から思います。

さて、今日の花。

この植物が出回りだすと、もうすぐ夏がやってくる合図。
もうそんな季節になってしまった。

今からの時期、煙のような綿毛が覆う『スモークツリー』。
大きな綿菓子のようにも見えるその姿は、とても不思議。

名前の由来にもなっている煙みたいなフワフワしたものは、
花ではなく、花が終わったあとに伸びてくる花柄。
和名は『ケムリノキ』、『カスミノキ』。
また、この木の果序を、僧侶が持つ払子(ほっす)に見立て、
その払子の材料がハグマ(牛の一種)の尾の毛であったため、ハグマノキとも呼ばれます。 
ウルシ科の植物なので、葉や幹を折ると白い樹液が出てくるのでご注意を。
かぶれる人はかぶれちゃいます。 
  
写真上段。
スモークツリーに白い大きなダリア・マルコムズホワイトを合わせて初夏のブーケ。
下段はそれに紅いシャクヤクを足して、和装にも合うブーケに。


形も色も、スモーキー。
渋くくすんだ色が、シックで落ち着いた雰囲気を醸し出してくれます。

スモークツリーの煙の世界。
幻想的な煙に巻かれるのは夏の一瞬だけ。
煙の如し、はかなく消えます。 

いつまでも消えないのは。 
責任逃れの保身の煙と、
未来を脅かす見えない煙。

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