気がつけば、もう5月中旬。
春気分もそろそろ終わり。
先日の降り続いた大雨とは打って変わって、
京都は連日気持ちのいいお天気が続いています。
5月の雨降りは好きだけど、あれは降り過ぎた。
さて、今日のアレンジは、以前にもブログで紹介した美容室『うわのそら』さんに
先日お届けしてきたものです。
姫ゼンマイとキウイのツルで動きを付けて。
初夏を感じる風を受けて、気持ち良さそうに伸びをしているみたいです。
写真中央のあたりに写っているボールのようなもの。
それは『スカビオサ』という花の咲き終わった後の姿です。
タンポポでいう綿毛。
『スカビオサ』という名前は、
皮膚病の一種「カイセン」という意味のラテン語である「スカビエア」に由来します。
スカビオサは、皮膚病に効く薬草として使われていたことから、
この名前がついたと言われています。
日本名は『マツムシソウ』。
花が終わった後のその姿が、仏具の伏鉦(ふせがね)、
俗称「松虫鉦」に似ていることから名付けられた、という説と、
松虫の鳴く頃に咲くから、という説があります。
どちらの説も、昔から日本で親しまれてきたということがうかがえます。
ちなみに、お花屋さんに売っているスカビオサは、『セイヨウマツムシソウ』という種類。
私が今まで紹介してきたアレンジの中にもよく使っています。
切り花の状態からではなかなか難しいですが、
花が散っても楽しませてくれるスカビオサ。
花から変身。
清楚な花と、そのあとの姿のギャップがたまりません。
なにより絶妙な色合いはとても重宝します。
ふわりとした浮遊感を醸し出す独特な存在。
その姿はとても涼しげです。
花の命は短いけれど。
花は散っても、違う魅力が現れてくるもの。
スカビオサのように。
私も、その時その時を楽しみながら変身を遂げてゆければ。
とても素敵なことだと思います。
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