2011年5月15日日曜日

花の命は短いけれど。




気がつけば、もう5月中旬。
春気分もそろそろ終わり。
先日の降り続いた大雨とは打って変わって、
京都は連日気持ちのいいお天気が続いています。
5月の雨降りは好きだけど、あれは降り過ぎた。

さて、今日のアレンジは、以前にもブログで紹介した美容室『うわのそら』さんに
先日お届けしてきたものです。
姫ゼンマイとキウイのツルで動きを付けて。
初夏を感じる風を受けて、気持ち良さそうに伸びをしているみたいです。

写真中央のあたりに写っているボールのようなもの。
それは『スカビオサ』という花の咲き終わった後の姿です。
タンポポでいう綿毛。

『スカビオサ』という名前は、
皮膚病の一種「カイセン」という意味のラテン語である「スカビエア」に由来します。
スカビオサは、皮膚病に効く薬草として使われていたことから、
この名前がついたと言われています。

日本名は『マツムシソウ』。
花が終わった後のその姿が、仏具の伏鉦(ふせがね)、
俗称「松虫鉦」に似ていることから名付けられた、という説と、
松虫の鳴く頃に咲くから、という説があります。
どちらの説も、昔から日本で親しまれてきたということがうかがえます。

ちなみに、お花屋さんに売っているスカビオサは、『セイヨウマツムシソウ』という種類。
私が今まで紹介してきたアレンジの中にもよく使っています。

切り花の状態からではなかなか難しいですが、
花が散っても楽しませてくれるスカビオサ。
花から変身。
清楚な花と、そのあとの姿のギャップがたまりません。
なにより絶妙な色合いはとても重宝します。

ふわりとした浮遊感を醸し出す独特な存在。
その姿はとても涼しげです。

花の命は短いけれど。
花は散っても、違う魅力が現れてくるもの。
スカビオサのように。

私も、その時その時を楽しみながら変身を遂げてゆければ。
とても素敵なことだと思います。











0 件のコメント:

コメントを投稿