2011年4月11日月曜日

グリーンの心意気。




たとえば。
着ることでいうと、裾からチラッと見える靴下。
聴くことでいうと、絶妙なバックコーラス。
食すことでいうと、コクの出る隠し味。

ブーケやアレンジを作る上で、そういう存在なのが、『葉』。

お花にかかわる仕事をしている人たちは、
『葉』のことを全般的に、『グリーン』と呼びます。
大きいものも、小さいものも、緑色じゃなくっても。
『グリーン』というのが、役職名。

グリーンで、そのアレンジの印象が大きく変わることもありますし、
グリーンが、主役の花の魅力を際立たせます。
ボリュームを持たせてくれることもあるし、華やかにもしてくれます。
グリーンさまさま!

だけど、花じゃないからね。
理解してもらえないこともあります。。。
葉っぱ入れるなら、その分、花を…と。
花屋に勤めていた頃は、たまに言われました。
もちろん、グリーンがない方が、スタイリッシュになる場合もあるので、
そういう時は初めから入れません。
だけどそうじゃない時に言われると、残念。

しならせたり、丸めたり、重ねたり。
グリーンで動きをつけて、印象付ける。
あくまでメインはお花。
花に目を奪われているその影で、
意識されていないところで、心に残す。
そんなポジション。

座ったときにチラッとのぞく靴下が、
メインボーカルに合わせて心地よくハモるコーラスが、
一口食べて忘れられないあの味が、
私にとっては、とても重要。

グリーンも然り。
目立たないところまで抜かりなく。

そんな心意気で、これからもずっと作っていきたいと思います。



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