たとえば。
着ることでいうと、裾からチラッと見える靴下。
聴くことでいうと、絶妙なバックコーラス。
食すことでいうと、コクの出る隠し味。
ブーケやアレンジを作る上で、そういう存在なのが、『葉』。
お花にかかわる仕事をしている人たちは、
『葉』のことを全般的に、『グリーン』と呼びます。
大きいものも、小さいものも、緑色じゃなくっても。
『グリーン』というのが、役職名。
グリーンで、そのアレンジの印象が大きく変わることもありますし、
グリーンが、主役の花の魅力を際立たせます。
ボリュームを持たせてくれることもあるし、華やかにもしてくれます。
グリーンさまさま!
だけど、花じゃないからね。
理解してもらえないこともあります。。。
葉っぱ入れるなら、その分、花を…と。
花屋に勤めていた頃は、たまに言われました。
もちろん、グリーンがない方が、スタイリッシュになる場合もあるので、
そういう時は初めから入れません。
だけどそうじゃない時に言われると、残念。
しならせたり、丸めたり、重ねたり。
グリーンで動きをつけて、印象付ける。
あくまでメインはお花。
花に目を奪われているその影で、
意識されていないところで、心に残す。
そんなポジション。
座ったときにチラッとのぞく靴下が、
メインボーカルに合わせて心地よくハモるコーラスが、
一口食べて忘れられないあの味が、
私にとっては、とても重要。
グリーンも然り。
目立たないところまで抜かりなく。
そんな心意気で、これからもずっと作っていきたいと思います。
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