2011年4月20日水曜日

秘密の花園。




花屋さんになりたいと思ったのは、高校生の時。
きっかけは、趣味で集めていたポストカード。
そのコレクションの中に、カール・ブロスフェルトという
ドイツ人写真家のポストカードがありました。
彼は写真家であり、植物学者。
彼が撮る写真は植物のクローズアップ。
それがとても魅力的で。

もう一つの趣味であった、花器集めが重なって、(集めるの好き!)
いろんな器を集めては、花を活け、写真を撮っていました。
今思うと、小憎たらしい高校生です。

それがいつしか花を活けることが一番楽しくなっていることに気付き、
大学に行ったら、絶対花屋でバイトをしようと決めていました。


念願叶って、大学生になるとすぐ花屋のバイトが決まり、
それから約2年、2軒の花屋で花の仕事を経験します。


そして12年前のちょうど今頃から、
私の人生に多くの影響を与えることになる店で仕事をすることになりました。
それがGris-Gris Flower。


大学3回生から約11年間、お世話になりました。
いろんなことを教わりました。
花の難しさ、厳しさ、そして何より、たくさんの楽しさを。


私が、店舗を持たずとも花屋でいこうと思うのは、
ここでの経験があったからこそ。
私の背中を押してくれる大事な人たちともたくさん出会ったから。


そして今、自分が作ったアレンジを自分で配達して、
「どこのお花屋さん?どこでお店をされてるの?」と嬉しいお言葉を頂戴します。
その時私は、胸を張ってこう答えます。


「店舗はございません。studio2065です。」


高校生の私が思い描いていたのとは少し違う答えかもしれないけれど。
今の私にとっては最高の答え。




studio2065は、店舗を持たずに活動しています。
作業するのは自宅の一室。
そこが私の秘密の花園。
そこで私は花と向き合い、
これからも、頂いたご依頼に全身全霊で取り組んでいく次第です。

今後ともよろしくお願い致します。





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