写真の花は『バンクシア』。
オーストラリアの大地に生きる、ネイティブフラワー。
オーストラリアには25mにもなるバンクシアの大木があるそうです。
バンクシアの花には、赤や黄色、オレンジや緑、丸いフォルムから細長いフォルムなど、
様々な種類があります。どれもインパクトのあるものばかり。
大きな木に、こんな花がたくさん咲いてるなんて。
きっと圧巻。
その花が乾き、朽ちたあとには、『袋果』と呼ばれる、いわゆる果実が現れます。
それは木のような質感で、硬く、中に種子を大切に包み込んでいます。
そして、その硬い袋果がはじかれる時。
それは山火事の時。
山火事の火に刺激を受けて、袋果が裂け、
バンクシアは初めてその種子を解き放ちます。
その時が来るまで、種子を守り続け、山と一緒に燃え尽きる。
それと引き換えに新しい命を残していくのです。
まるで、火が全てを燃やすことを知っているかのように。
オーストラリアで山火事が多い原因の一つに、
ユーカリの木の存在。
コアラが食べる、あの葉っぱ。
ユーカリの葉には、他の植物よりも油分が多く含まれているので、
自然発火すると、一気に燃え広がると聞いたことがあります。
そしてまた、ユーカリの種も、
山火事を経験した後に降る雨によって発芽するとか。
山火事で、自分たちの種が絶滅してしまわないように。
燃え尽きた地に自分の種を残す手段。
その熱意。
その熱意。
たぶん何度も何度も繰り返されて、そうなった。
袋果が守っているのは、種と熱意。
小さな種が、その熱意を受け継ぎ続ける。
袋果が守っているのは、種と熱意。
小さな種が、その熱意を受け継ぎ続ける。
きっと今もどこかで。
何もない地面から。
新しい芽が伸び始めているはず。
また一から始めればいい。
何度でも。
熱意を持って。
共存して共鳴する。
神秘的な自然の力。
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