驚くほど暑かった本日。
風が強かったので幾分ましではありましたが・・・。
いつもは節電を呼びかけるテレビでも、今日は冷房を入れるようにと言っていました。
節電で体を壊しては何もなりませんもの。皆様ご自愛ください。
さて、今日の写真の花は『トケイソウ』。
これから咲き始める夏の花。
まるで夜空を彩る花火のよう。
3つに分裂した雌しべをそれぞれ長針・短針・秒針に見立てたことが和名の由来。
英名はパッションフラワー。
その果実がパッションフルーツ。
パッションと言っても、情熱の意味はなく、
キリスト教の「受難の花」という意味。
花の中心にある柱を十字架、
3つに分裂した雌しべはキリストを打ち付けた釘、
その周りのひらひらしたところ(副冠)を茨の冠、
5枚の花びらとガクを合わせて10人の使徒、
などといったように、それぞれの花の部分をキリストの受難に当てはめていたそうです。
16世紀の宣教師が、この花を十字架上の花と信じ、
キリスト教の布教に利用したんだとか。
なかなか奥が深い。。。
トケイソウは、種類が本当に多くて、様々な色、形の花が存在します。
真っ白のものもあれば、目の覚めるような鮮やかな色合いのものまで。
どれをとってもすばらしく、芸術的。
花の持つ色彩には、はっとさせられて、ヒントをもらうこともしばしば。
特にトケイソウは、よく参考にしています。
ナチュラルでこれってほんとにすごい。
時間を忘れて覗いていたい自然のカレイドスコープです。
時計の針は、止まることなく進んでも。
何世紀の時を経ても。
どんなに時代が変わっても。
この花に感銘を受ける人間がいるということ。
キリスト教の宣教師ではないけれど。
調子に乗って言わせてもらうと、花の宣教師として。
トケイソウに心惹かれる私です。
いつの時代でも強烈な印象を残すパッションフラワーに、
情熱の意味は含まれていなくても、
静かなるパッションを感じずにはいられません。
自然が放つヒントを見落とさないように。
いつも心に情熱を。