2011年3月31日木曜日

comme un velours!





ビロードのように、艶やかに。
今日のアレンジはそんなイメージで作りました。

紫のグラデーション。
シックだけど、地味すぎず。
派手すぎないで、鮮やかに。

お上品だけど、しっかり主張するアレンジに仕上げました。


アレンジをすること自体も楽しいんですが、
その前に、花を選んだり色を合わせたりするのがとっても楽しいんです。

それぞれの花が、お互いを引き立たせるように心がけながら、
どんなフォルムにするか、何色を加えるか、
だいたいのイメージを頭の中に描いて、花を選んでいきます。

イメージ通りにできた場合は言うまでもなく、
時々、自分のイメージを超えた、色や花の組み合わせを発見することがあります。
その喜びがやみつきになっているのと同時に、
何年やっててもまだまだ修行の身だなぁ、と痛感します。

だから花屋は辞められない!
たぶん、2065年になっても。
そしてその時もまだ、
まだまだ修行の身だなぁって思っていたいかも

さて、3月も今日で終わり。
いろんなことがありすぎて、ちょっと慌ただしかった今月。
4月からもまたがんばりますので、よろしくお願い致します!











2011年3月30日水曜日

魅惑のローズ その5。





それはまるで、小さなシャクヤク。

今回のバラは「フェアビアンカ」。
その名の響きがふさわしいバラです。

このバラはスプレー咲きと言って、一本にいくつもの花を咲かせますが、
普通のスプレーバラより、花の大きさは大きいです。
フェアリーに花びらが開く様子は、
チュチュを付けたバレリーナのよう。
いつまでも眺めていたくなります。

そして、1本の大きなバラに負けないくらい、いい香り。
なんでも、カネボウ化粧品さんの研究によると、
「フェアビアンカ」の香りには、美白成分が含まれているらしいです。
すごい!目にも肌にも女子のためにあるようなバラ!

ツボミの時は濃いピンクベージュ。
開いてくると、ピンクでも白でもない。なんとも言えない温もりのあるアイボリー。
開ききったら、透き通るような白。
と言う風に色の変化が楽しめます。
美白成分が含まれているというのも、何となく納得。

開き始めたときの絶妙な色合いは、唯一無二。
ウェディングにもぴったりです。
「フェアビアンカ」だけを束ねたブーケを持って、ヘッドドレスは花冠。
クラシックなドレスを着た花嫁さんは、きっと見る人すべてを幸せな気持ちにします。
まるで「フェアビアンカ」のように。

かわいいフォルムと、うっとりする香りに引き寄せられて、
思わず手に取りたくなるバラ。

フェアビアンカは、幸せ運ぶ魅惑のローズ!   fin!




2011年3月28日月曜日

Power of Flower!




今朝、今年初めてうぐいすの鳴き声を聞きました。
今日の京都はいいお天気でした。
でもまだまだ寒い日が続いております。
いつもお花見の時期でも寒いけど、こんなに寒かったっけ?寒過ぎやしませんか?
我が家の木香バラも、新芽を少し伸ばしたところでストップ。
先走って新芽をのぞかせたものの、寒くて身をすくめているようです。。。
春、カモン!

ということで、お花だけでも春色に。
今日のアレンジ。
家族三人、仲良く楽しく!をイメージして。

奥様のお誕生日用に、と先日ご注文をいただきました。
どうもありがとうございます★そして、お誕生日おめでとうございます♪

奥様にお花を贈るなんて、なんて素敵。

特別な日に、特別な人へ。
気持ちを伝えるお手伝いが、私に少しでもできたなら、最高に幸せです。


お花には、心を癒したり元気にしたり、気持ちを込めたり繋いだり、
いろんな力が備わっています。
私はその力を少しサポートしてお届けするだけ。
逆に、私自身がお花にたくさんサポートしてもらっています。

毎回、お花に感謝しながら、また、お客様に喜んで頂けるよう、
心を込めてお届けします。
これからも、studio2065 をよろしくお願い致します。










2011年3月27日日曜日

魅惑のローズ その4。




ウェディングにもよく使われる「イブピアッチェ」(「イブピアジェ」とも呼ばれる)。
大きなダリア、「黒蝶」に負けない圧倒的な存在感。

優雅で、気品がありながらとってもかわいらしい濃いピンク。
前回紹介したバラがプリンスなら、こちらは、プリンセス?いや、クィーンかも。
甘い香りを漂わせながら、咲き誇る姿はまさに女王の貫禄。

大輪の花を咲かせる「イブピアッチェ」は、よくオールドローズと間違われますが、
モダンローズの種類です。
フランス生まれのフランス育ち。うらやましい。。。憧れます!

そして「イブピアッチェ」を紹介するうえで欠かせないのがその香り。
とてもエレガントで強い芳香を放ちます。
色・形・大きさ・香り、どれをとってもモダンローズの中では孤高の存在。
目の覚めるようなピンクですが、派手なだけのピンクではなく、こっくりとした色なので
「黒蝶」などの黒っぽい花によく合います。
甘くなりすぎず、渋すぎず。いいバランス。見習いたい。

前回の「ザ・プリンス」もそうですが、「イブピアッチェ」のような香りが強いバラは、
ドライフラワーになってもほんのりいい香りが残ります。
それが、プリザーブドフラワーより自然なドライフラワーの方が好きな理由でもあります。

最後まで気高く。これもまた、見習いたい。


イブピアッチェは、永遠にロマンチックな魅惑のローズ!・・・つづく






2011年3月26日土曜日

輪になろう!




アレンジメントは1つだけでもかわいいけれど、
たくさんが輪になって繋がれば、更にかわいい

パンダだって1頭だけでも充分かわいいけれど、
みんなが輪になって繋がれば、更に更にかわいい!


輪になって繋がれば、最強。


時には、人だって同じ。

いつものメンバーも、久しぶりのみなさんも、初めましての方々も。
もちろん、家族や、友達や、恋人も。
みんなの心を繋げば、無敵。
届かないところはない。
掴めないものもない。
願えば叶うのだ!


だから、たぶん、大丈夫。

NEVER MIND!







2011年3月24日木曜日

魅惑のローズ その3。




その名も「ザ・プリンス」。

名前も見た目も高貴なバラです。
わざわざ“プリンス”の前に“ザ”をつけるところがニクい!
濃く深い赤紫の落ち着いた色。
カップ咲きのイングリッシュローズ。

花の中心にちらっとのぞく雌しべが、幾重にも巻かれた花びらに守られているよう。
これぞローズ!ないい香り。
私を惹き付けてやまないバラの一つです。

この「ザ・プリンス」を含めた、イングリッシュローズというのは、
前回の魅惑のローズその2でも書きましたが、
オールドローズの特性を合わせ持つ、モダンローズの種類です。
すべてのイングリッシュローズは、イギリスの育種家、デビット・オースティン氏によって
作出されました。ほんとに、作ってくれてありがとう!と言いたい。

一応書きますが、花言葉はいろいろあって、「愛らしい・不安を鎮める」だって。
前回も書いたように、なぜ花言葉が好きではないかというと、
文献によって全然違うし、誰がどんな根拠で決めたの?って思うから。
それでも昔は知っておきたくていろいろ覚えたりしましたが・・・。

人それぞれが、その花を見て、香りをかいで感じた言葉や、
贈る人、贈られた人の気持ちや思い出を表す言葉が花言葉でいいと思うんです。

私はこのバラを見ると、愛らしいというより、凛々しく感じます。
みなさんはどうでしょう?


ということで、
ザ・プリンスは、誇り高き魅惑のローズ!・・・つづく











2011年3月22日火曜日

森ガール的リース。




白いペッパーベリーと木の実。
ドライになったゼンマイも、こっそり顔をのぞかせています。
色を加えず、シンプルに作ったリースには
暖かそうなウールのレースリボンを添えて。

真鍮の取っ手が付いた、ペンキの剥げたドアに飾られることを想像して作りました。

ナチュラルだけど、カントリーチックにはならないように。

シンプルだけど、しっかり個性は持ってます。

今日誕生日のあの子に捧げたい、
不思議でかわいい魅力のリースです。

2011年3月20日日曜日

魅惑のローズ その2。




今日のバラは「テナチュール」。
上下の写真のテイストが違うので、色が違うように見えますが、同じバラです。

スモーキーなパープルピンク。
フリルのように重なった花びら。
モダンガールなたたずまいに、乙女心をくすぐられます!

このような花びらが密集した咲き方を、ロゼット咲きといいます。
オールドローズによくあるタイプです。
でもこのバラはモダンローズだと思うんだけど、違うかな?
勉強不足ですいません。。。

ちなみに、
1867年に発表された「ラ・フランス」という品種より以前のものがオールドローズ。
それ以降に発表されたものがモダンローズと呼ばれています。
よく聞く、イングリッシュローズというのは、オールドローズとモダンローズの特徴を
合わせ持った、半つる性のモダンローズです。

ポップにもシックにもアレンジできるテナチュール。
バラの中でも花びらが厚く、長持ちするタイプ。
花は大きく、一本でもインパクト大です。


そして、花言葉は「希望あり」。
私、じつは花言葉ってあんまり好きじゃないんだけど、
テナチュールは、よくあるような「希望」じゃなくて、
「希望あり」なところがなんかグッときたので書いてみました。
今、日本中、世界中に届けたい言葉。


テナチュールは、希望に満ちた魅惑のローズ!・・・つづく







2011年3月19日土曜日

卒業。




今日の京都はとてもいいお天気です。
雪が降ったり、暖かくなったり、みなさん体調など崩されていませんか?

今週は、卒業式や卒園式がたくさんあり、私studio2065も忙しくさせていただきました。
写真のような小さな花束をたくさん作って、朝イチにお届け。

この1週間、
被災地の学校で、卒業式が執り行われている映像を観て、何度も心が温まった。
子どもたちに、その学校での最後の思い出を作ってあげた
先生や保護者の方にも感動をもらいました。

どんな状況であれ、子どもたちにとっては大事な卒業式・卒園式。

その思い出の中に残るように、一つずつの花束を、心を込めて作りました。
たくさんの子どもたちが、みんな笑顔になっているといいな。。。






2011年3月18日金曜日

魅惑のローズ その1。




地震があってから、ブログも少しナイーブになっておりましたが、
私たちが普段の生活をしてこそ、元気を分けられるとも思ったので、
今日はバラについて、書いてみます!

「バラ」と一括りに言っても、ものすごくたくさんの種類があります。
色も咲き方も大きさも様々。
それぞれの品種にすべて名前が付いています。

今日の写真のバラは「ジュリア」。
名前だけで、もう素敵。
ツボミの時は濃いピンクベージュ。
だんだん開いてくると、きれいなベージュ色になります。
花びらの形も咲き方もひらりとしていて、とても可憐でお上品。
開ききって散るその時まで、優しい魅力に溢れています。

花屋で働きだして間もない頃、バラにもこんなかわいいアンティークな色があるってことを
初めて教えてくれたのがジュリア。
私が知らないだけかもしれないけれど、
バラにおけるアンティークカラーの先駆者的存在で代表格。と思っています。

そして十数年前、私が、結婚する姉のために、初めて作ったのがジュリアのブーケ。
姉が一番好きなバラ。
そういう意味でもとてもとても大切で、思い出深いバラなのです。

ジュリアは、胸がときめく魅惑のローズ!・・・つづく








2011年3月16日水曜日

2065年まで。




A.D.2065 やがて月も沈むだろう 僕らのエゴの中に

そして気付くのさ 僕等を明日まで 運ぶのは

それは時代や風や雲じゃない 自分の二つの足だけさ

2065年の未来世界まで

2065年の未来世界では

2065年の未来世界は



私の大好きな歌、「2065」の歌詞の一部。
この歌のタイトルを屋号にしました。

「A.D.2065 世界はどう変わっているだろう?」

というフレーズから始まるこの曲。
本当にどうなっているんだろう。

この世界がどうとか、大それたことは言えないけれど、
私は2065年まで、花まみれの人生でいく。
それができる世界であってほしいなぁ。すごく個人的な意見ですけど。

この歌の中の、もう一つ大好きなフレーズ。

「悲しみを苦しみを 僕を形どる明日のパンになれ!」

気持ちを強く持って、前へ進もう!
私はこの曲に、いろんな局面でたくさん救ってもらいました。

音楽にしかできないこと、音楽だからこそできること。
たくさんの人が、いろんな音楽に心安らいだり、元気をもらったり。
心から楽しめる、そんな日常が1日でも早く戻ることを祈ります。





2011年3月15日火曜日

power to the people!




studio2065 のworksにもUPされているブーケの全体が写った写真。
ハート型に見える!
嬉しい偶然。

どんな時もハートの中には、愛と希望。

見えない灰が、降り積もらないように、念力を送り続けます!真剣に。
私にはそれくらいしかできないけれど、
一人一人が念じれば、届くと信じて。

power to the people!!!!!!!! 
and love!!!!!!!!!








2011年3月14日月曜日

繋がり。



前回の最後に少し書いたように、
今回のお花は、温かな繋がりのおかげで、お届けできたアレンジです。

先日お客様のご自宅にお届けしてきました☆
お部屋の写真を送って頂き、色のご希望などもお伺いしていたのですが、
「楽しんで作ってください」と言って下さったので、
思い切り楽しんで作らせて頂きました★
とても素敵なお部屋に、お花もしっくり馴染んでいたと思います。

こちらのお客様は、このブログでも紹介した美容室、うわのそらさんに置いてある
アレンジを見て連絡をくださいました。
本当に嬉しいことです。
そして、そのうわのそらのナツコさんを紹介してくれたのが、26年来の友人。

こんな風に、お花を通してたくさんの方に出会っていけたら、
幸せだなぁって思います。
そして、私がお届けする花で、HAPPYな気持ちがたくさん伝われば、さらに幸せです。

ちょうどこのアレンジをお届けしたのは地震のあった日。
メールが送れなかったり、電話が通じなかったりしましたが、
無事にお届けできて良かったです。

そして今、こうやってブログを更新できる日々に感謝しています。
私も節電を心がけ、電話やメールもなるべく控えています。
一人でも多くの方の救出と、一日でも早く安心した日々が戻ることを
京都から切実に祈ります。