紫と緑色だけで鎮魂の花を。
それは悲しみを鎮めるためではなく、
祈りを捧げるために。
昔からのしきたりや、風習は大事なことです。
特に冠婚葬祭においては、様々な掟やマナーがある日本。
お花に関しても同じく。
弔事のお花は、基本的に四十九日までは白一色で、というのが昔からの習わし。
だけど最近は、型にはまらず、色のあるお花を贈られることも多くなってきました。
贈る方のそれぞれの思いがあるから、私はいいと思います。
もちろん、受け取られる家族の気持ちをいちばんに尊重しなくてはいけません。
昔ながらの習わしを重んじられる方には、必ずその習わしに従います。
そうでない場合は、
故人が好きだった花、家族の心が和む色など。
アレンジの形も、形式にはこだわらず。
写真のアレンジのように。
今回メインに使ったのは菊と蘭。
お供えのイメージが強い菊ですが、桜と並んで日本の国花。
弔う時にも、祝う時にも使われる高貴な花です。
今は様々な品種改良が施され、色や種類も豊富。
菊を入れることで、厳かで引き締まった印象に。
時代が遷り、花のカタチが変わっても。
亡き人を偲んでお花を。
それだけは今も昔も変わりません。
故人との思い出や、感謝の気持ちはかけがえのないものだから。
その思いに、お花を添えて届けたい。
いつも空から。
あの星はきっと。
ただただ安らかに。
祈りを捧げる鎮魂花。
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