2011年5月5日木曜日

キングとクィーン。




上段、
かわいいお花に囲まれて、真ん中に鎮座するのは『クィーンプロテア』。
黒で縁取られた白い花びらのように見えるのは、
実は葉が変形した総苞片(そうほうへん)と呼ばれるもので、その中が花。
総苞片は細かい毛に覆われていて、固く、花序を包み込んでいます。
何枚もの総苞片が折り重なって、まるでクィーンのドレスのよう。

プロテアの中でも最もポピュラーなキングプロテアは、下段の写真。
かわいいピンクの総苞片を持つ大きな花。
直径20cmほどのものもあり、ずっしり重いです。
南アフリカの国花にもなっていて、その存在感はさすがキング。
十数枚の総苞片がキングのシンボル。王冠のようです。

クィーンとキング、それから写真にはないけどプリンセスもいます。
いずれもピンクや白の色があり、種類もたくさん。

プロテアの名前は、ギリシャ神話に登場する神、プロテウスに由来しているそう。
プロテウスは自分の意志で姿を自由に変えられる神。

たくさんの種類を持つこの花が、
花の意思で姿を変えているように思われたのでしょうか。

キングもクィーンも。
とても立派で、たくましい花。

はるか古代から崇められていたように感じさせます。
だから神の名前が付いたのかも。

灼熱の太陽の下、乾いた大地に花を咲かせるプロテアたち。

神々しく、迫力のあるその姿は、まさに、God of Flower!

いつか手に取る機会があれば、その堂々たる風格を感じてみてください。









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